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まとめ・文字起こし+ココログ過去記事集。

【ワンダフルライフ】【抜粋】長渕剛 今夜全てを語り尽くす

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福岡で、母に正座して「僕には歌しかありません。ですから歌を歌わしてください、本当にごめんなさい」

 

「わかった。絶対帰ってくるんじゃない。覚悟して行きなさい」

 

その時は九州新幹線も走ってなかったんで

 

精神的な距離も実動的な距離も長かったんでね。東京までが。

 

僕はその前に福岡で降りたんですね。
福岡の大学3年で中退して、そこでライブハウスやってて
歌うために上京して。
福岡には3年間いましたね。自信はあったんですよね。
たった一つだけ圧倒的に違うことがある。
業界用語で「べしゃり」って言うでしょ。
曲と曲の合間をつなぐしゃべりが絶妙に上手いわけ。
笑わして笑わして、ケタケタ笑わして歌にバーンと入るわけ。
べしゃりなんかなんでやらなければいけないんだ。
俺は歌だけやればいいって気持ちだったけど
それじゃ面白くもなんともないよね。暗い髪の長い青年が出てきて
なんとなくギター弾いて楽しいのかわかんない。
「ありがとうございました。次の歌は」なんてノートペラペラやって
客入るわけない。悔しくて悔しくてそっからしゃべりの練習した。
歌はそっちのけで。
悔しがり屋なの。悔しい悔しいと思って生きてる。
負けたくない負けたくない、負けてると思って生きてる感覚が
すごく自分にあるので。
男なんてのはさ、闘争本能むき出しにした毛虫みたいなもんなの。
女性にはちょっとわかんないかもしれない。
勝ちたい勝ちたいって男っていつも思ってる弱虫なの。
僕はその最たるものですね。正直言いますけど
弱虫泣き虫の代名詞みたいなもんです。
昔の俺の歌なんて紐解くともう恥ずかしくて恥ずかしくて。
穴あったら入りたいぐらい。

15でギターを手にするまで僕にはなんにもなかったガキだった。
人をやぶ睨みにして「くっそ〜」そんなひねたガキだったんですよ。
てめえに何にもないのに。でもある瞬間にギターを手にして
C、Am、F、G。4つのコードを覚えたら僕はもう誰にも負けない。
これで自分の全てを歌にできる。
こだわり
ライブ前約2時間のトレーニング「肉体改造と音楽は直結している」
観客の立場で音を確認
「俺は飯粒にしか見えねぇ!俺の言霊を届けるしかないんだよ!
がたがた技術的なことを抜かすんじゃねぇ!!
聞こえねえもんは聞こえねえんだよ!!」
最後尾から照明を確認。
「自己満足じゃケツ拭く紙にもなりゃしねえ」

妥協しなさすぎて迫力ありすぎて怖い。
長渕食堂:自らスタッフに料理を振る舞う 
末端のスタッフへも気を遣う。


「歓声の半分はお前たち(スタッフ)への拍手」
そんなことを言ってくれるアーティストはなかなかいない。
厳しいばっかりでなく。飴と鞭みたいなもの。

大食いする奴は生命力ありますからね。
痩せてようが太ってようが食べるやつ。面接は一緒に飯食いに行く。
音楽は軟弱なものと皆さん思ってらしたかもしれないが
とても硬派なエネルギーが必要。
健全だけの表現では人はうち震えない。
不健全の中に人間の本質、憎悪、相反するピュアなものがある。
表現をするためには自分の肉体をしっかり作り上げていく必要があると思う。

86年のツアーでは体重は50キロ台に落ち込み
母も病に倒れ、肉体的にも消耗していた。
1月の武道館を最後に残り10公演をキャンセル。
追い詰められた最大の理由はスタッフへの不信感。
「誰がリングにタオルを投げてくれるんだろう。剛危ないからいいよって。
なぜなら僕は信頼して行ったのだから。誰も投げてくれなかった。
俺がぶっ倒れたら、あるいは死んだらタオルを投げてくれるのか。
とにかく俺は衰弱してやっからよ」そんな思いに駆られるガキだった。
ステージ終わって緊急搬送されてベッドの上で
「よし、これからは全部自分で決める」
それからですよ、契約書も甲乙丙丁全部チェックして
てにをはも。失うものもたくさんありましたけど
僕は基本的には全部自分。マネージャーは要らないと思った。
92年、インドへ。
死期を迎えた老人老婆が各地からやってくる。
聖水ったってガンジスの汚い水ですよね。
それと木の葉を食べながら死を待ってる。
今死にましたって老人は白い布、老婆は赤い布でくるんで
みんなで土手の火葬場へ行くんです。
その老婆たちの周りに家族たちがいる。
どうやって焼かれていくんだろうと見てた。
みのが燃えて、体の脂分がじゅじゅじゅっと焼かれ
1時間ぐらいすると肋骨や胸骨がバリバリバリッと割れる。
「あたしだよ!」生きていたという現実を強烈に我々に突きつける。
 
あつー!スゲェ、と思った。
人間というのは死んでまでも叫ぶと僕は思ったんですね。
その時たからかに登る炎は3m。
自発的に生を謳歌せよというのはこの死に人から学びましたね・・

桜島自衛隊関連の動画は検索すればあるので。

 

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