32日目。
中標津にいます。でかい建物はなくて アメリカの田舎町。そんな感じ。雨降ってます。
お手紙はずぼらしてコーヒーを飲みながら読みます。
拝啓 正平様
こころの風景は、北海道にある野付半島です。近くのふれあいキャンプ場を拠点とし、7年前に5歳の息子とネイチャーセンターまで自転車で行きました。
悲しいことにその息子は、昨年11月、11歳という年齢で天国へ旅立ちました。ゴールしたときの満足そうな表情が忘れられません。キャンプ場から野付半島まで火野さんが走ってくれたら、息子の供養になると思います。
俺が走って供養になるのか。でも行くよ。さっき言ったとおり 雨。本来ここから出発するはずだったけど すべるし危ないし。
車で移動し、尾岱沼に着く。
正平さんが息子さんに野の花を摘んでいる姿。また泣けた。いつも余韻を残して番組が終わっちゃうんだ。
なんとなくつけたテレビでチャリに乗った火野正平に惹かれ、いつしか「こころ旅」を見ることが半ば習慣に。
あるときは保育園で園児や先生たちと写真を撮り
あるときは誰もいないグラウンドに行き
あるときはこじゃれた店で「どうしてもマタンキって言っちゃうんだよ」「ここ品のある店なんだよ」「だめだこりゃ」などと会話をしたり。
「心の風景」を問われても即答できないけど、人々の手紙に自分の人生を重ね合わせるのはできる。
いつの日かこの地を走ってくれないかなぁ。※追記:2015年、2018年に市内を走ってくれた。見慣れた街が全然違って見えた。
そういや正平さんって、手書きの手紙のほうが好きなんだよなぁ。しわくちゃのサル顔なのに昔なんであんなにもてたかというのはたぶんフェロモンの違いなんだと思うよ。言葉とか理屈で説明できるもんじゃない。どこがいいのか聞かれてもよくわかんない。いっこ挙げるとしたら声かなぁ。声がいいよね。
ちょっと前の爆報で元恋人(小鹿ミキ)が不倫が元で干されましたって出てたけど
40年前の恋愛をいまさらほじくるの無しだよ。時効さ。