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まとめ・文字起こし+ココログ過去記事集。

ボクらの時代 リリーフランキー×郷ひろみ×テリー伊藤 樹木希林の話

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リリー:僕は恐縮なのは、お二人の作品を見て人格形成や趣味形成を。
テリー:どういう関係なんですか?
郷:テリーさんとはヤミツキでね、。
テリー:結構面白かったね
郷:リリーさんとはテレビの番組でね。
リリー:郷さんの音楽は小学生の時からずっと聴いてて。大学受験の2日前には東京に行ってなきゃなんないのに残ってコンサートを見に行ったぐらい。「裸のビーナス」あたりからうわ、この人はちょっと違うという意識があって。僕が高校生の頃は「哀愁ヒーローPart2」 真似してパーマかけたり。
テリー:成功しました?
リリー:あんまうまくいかなかった(笑)やっぱ九州の美容室だと伝わんなかったみたい。ジャングルの感じが(笑)

■樹木希林、内田裕也の話
リリー:ムーを見たときの衝撃。面白いことをするカッコいい人がいるのもショックだった。
郷:鍛えられましたよ。(樹木希林に)初めてお会いした時僕は21。笑いのシーンからだったんですよ。「笑うのが一番難しいのよ、ひろみちゃん。あなたは本気で笑ってない。泣くのは簡単なのよ。ウワーンて泣けばいい。笑うのはほんとに難しい。心から笑ってごらん」強烈でしたよ。
リリー:一番笑えないアドバイスだったんですね(笑) 
テリー:樹木希林さんてロッカーですよね。裕也さんの100倍ぐらいワルだと思う。常に反体制的な匂いを漂わしてる。
リリー:裕也さんとか希林さんとか、:常にアナーキーな人に思われるけどすごく気遣いのある
郷:実はそうなんですよね。あたたかい人なんですよね。
リリー:居酒屋で食事さしてもらった時に、裕也さん「みんな飲んだか、そこ下げろ」ずーっとおっしゃってるんですよ。「気遣いされる方なんですね」言ったら「あのねリリーさん、人間気がつかなくなったら終わりだ」(笑)俺そんとき、ロックンロールの和訳を聞いたような気がした。
■それぞれの視点  
郷:物の見方が、本当に違うところからご覧になるなというのがお二人の印象。
リリー:そうなんですかね。例えばテリーさんの番組見てて作ってる側に対する憧れだったり、ひろみさんがいろんなことやられたり、   なんか真正面じゃないものの見方ってかっこいいんだな、って子供の時から思わされてきたんだと。
郷:多方面からっていうのかな
テリー:いい面と悪い面がある。モノを斜めから見るって、健康的じゃない。いま世の中の人って、実は世の中を斜めに見る人がすごく増えている。さめた目で見たり、斜めに見ることが主流になっちゃって真正面から見る人が少なくなっちゃうと、「あれっ、でもそっち側があるから、僕らが言ってる事がエスプリが効いてたのにみんながそっちに行っちゃうと主流はあどっちだよ」みたいな普通のことが基本にないと。

 

■特注パジャマ、ハミガキの話

 

リリー:でもどっか斜めに見ること、横道から見ることが何かしら視点として面白いけど脆弱な部分がありますよね。郷さんて、すごく真正面からものを見るじゃないですか。こないだパジャマの話を聞いて。パジャマを買われてるホテルがあるらしい。いつもお気に入りでいらっしゃるので、1回に4~5枚まとめて買われるらしい。定期的に買い換えてるらしいんですけど、毎日着るものなので破れないように(膝に)補強の布も当ててるって。HIROMIって刺繍も入れてるって。真面目すぎてパンクって言うんですけど(笑)
     本当に真面目な人が一番パンクだなって。
郷:いろいろ使ってみて、行き着くところに行き着いて。まとめて買うんですけど。
  自分でこの部分は弱いなとかあるので、補強を先にしてもらってるんです。
テリー:パジャマに弱いとことかあるんですか
郷:股の部分とか。少しほつれてくるので
テリー:そこが普通の人より大きいんじゃないの?(笑)

リリー:縫子さんも「誰の補強してんだろ」
テリー:HIROMIって刺繍が入ってバレる。今度それ俺にちょうだいよ
     それ着て街歩くから(笑)絶対ウケるよね
リリー:歯磨きの話を聞いて、真面目にするようになったんですけど、
    真面目なことを突き詰めていくと、ホントにすごいなって域に行っちゃう
テリー:歯磨きどうしてんの?
郷:3本ぐらい使い分けてるんです。歯を1本だけ磨く歯ブラシもあるんです
  たとえばスクレイパー、デンタルブラシとかいろんなことやってると
  1本1本磨き出してると10分ぐらいかかりますね
  朝、昼、ディナー前、寝る前。最低4回。今日みたいにテレビの収録が入ると
  また磨きに行くんで。

リリー:そんだけ磨いてると歯ブラシも最初から補強しといたほうがいいですね(笑) 
郷:マジで歯ブラシすごいですよ。いっぱいあります。
テリー:左手でやるの?
郷:僕は左手でやるんですよ。実は右利きなんですけど。
  6~7年前にお箸も歯磨きも全部左に変えたんです。体のバランスを取ろうと思って。

 

リリー:一番のロックンローラーは真面目を追求。
テリー:そうだよね。3日寝なかったとか酒飲み明かしたとか、
    それロックンローラーじゃないよね。歯1本1本の方がよっぽど(笑)
リリー:そして股間を補強してる(笑)

■小さな後悔を減らす人生とは
リリー:あれをしなきゃいけない、これをしなきゃいけない「あれがしたい」じゃなくて「しなきゃいけない」ことがどんどん増えていって。
結局「テリーさんの絵描いてないな」とか自分に対して献身的にしてくれたのに、その人の思いを反故にしたとか.
好きで前に進んでいるのに、後悔してることがどんどん増えていくと豊かな人生って何かなと思ったら、後悔が少ないことだと思うんですよ。身近な後悔を減らしていかなきゃなと思って。
    
テリー:モテるでしょ?ずるいよリリーさんは。今の時代のモテる要素をみんな持ってる.星野源さんの匂い、ファッション、雰囲気が今の流行り。それの老いた感じがするんですよ。俺なんかコメンテーターで、北朝鮮がどうだってずっと騒いでるだけ。それはダメなんですよ。

 

■素敵だと思う女性のタイプ、キスする方法
郷:中身がある人。話してて面白いとか、多角的にモノが見えるとか浮ついてないよなとか。
リリー:どんどん分かんなくなってきてますよね。完全に体調による(笑)体調のいい時は外面、悪い時は内面に行きますよね。一番最初に、キスしたことのない人にキスするタイミングがわからない。なかなか照れくさくないですか
テリー:ひろみ先生
郷:なんで僕が先生なんですか(笑)考えたこともないですよ
リリー:自然に
郷:はい。気持ちがなかったらできないじゃないですか。頭の中でああしよこうしよと思っても、なかなか思い通りにはね
テリー:やっぱりジャパーンですね

■102枚目の新曲「スキだから」/郷ひろみの存在意義

郷:もちろんキャリアを大切に、郷ひろみって部分も大切にしなきゃいけないんですけどそこだけにすがるのも嫌だなって感じ。僕の意識なんですけど、誰よりも自分を変えて変えていきたい。変化の先に常に進化があって、逆に変化しないと進化を手に入れることはできないなって意識はいつも持ってるんですよね
テリー:郷ひろみって、自分の中ではどんな存在なの?

郷:ある時期天職っておもったんでしょうね。もうお嫁サンバはいいじゃない?って時期があったんですよ。2億4千万のジャパーンはもういいなって。自分を否定した時期があった。 歌謡曲はもういいな、もう少しカッコいい音楽がやりたいって。30代、40代になって、アメリカにもう1回勉強に行って。人生のいろんなことがありましたよね。結婚して離婚して再婚してまた離婚。その中で気づいたんですけど、僕は、歌謡曲のど真ん中を行く男が郷ひろみなんだなって。かっこいい音楽はそういう人に任せよう。 エンターテインメント性の高い音楽、そうじゃないものもあるかもしれないけど、これでいいんだ。吹っ切れたのが実は50歳代なんです。試行錯誤、紆余曲折があってそこへ行き着いた。すごく時間がかかった。ジャパーンも1.2.サンバも抵抗ないです。