セットが、すごくいいとおもうんですよ。
どのゲストが、どの衣装で来ても、その人がちゃんと見える。
その辺だけ飾るってのはよくある。
「サワコの朝」って感じ、出してるね。
国境を越えていろんな人が
「少年H」を評価してくれたことがうれしい。
今年で83です。
●記憶の中できらめく1曲
藤原義江「女ごころの唄」
義江って言うから女の人が歌っているのかと思ったら。
小5でこの歌を聴いた。
・舞台美術家になったきっかけは藤原さんが朝日会館に来た時
「これを描いたデザイナーに会いたい」
「君ぃ、一度東京に出てこないか」
この手で女性を口説いたのかって。
「チャンスは藪から棒に決まってるんだ!」とも。
でも僕は舞台美術家になりたくなかった。見たらわかりますよ。
みんな、お金ももらえないし。
東京行って、いきなり4日以内に発注しないといけないので3日3晩徹夜。もうろうとしましたね。おだてられると木に登っちゃうんですね。
風の中の羽のように苛立ったり・・・
思い当たる?
大人の歌なんですよねえ
よその家の前で歌ったらおばさんが出てきて怒られた。
旧制中学の先輩に小磯良平(洋画家)。
小磯先生のところに絵を持って行ったら
「絵描きってのは、ただ絵を描くだけじゃなくて
商業絵画で道が開けるから」と、看板屋さんを紹介してもらった。
・19歳で劇場専属(朝日会館)のデザイナーに。
音楽もバレエも歌舞伎もある。
朝日新聞の主催だから、劇団も来る。
「TOPAZE」「白鳥の湖」「お蝶夫人」などポスター紹介。
画集出ないかな。
「カチカチ山」は棟方志功のような感じ。
作品にあったものを描く。作品に寄り添って表現を変える。
テレビ創成期にフジテレビへ。
「間違っても僕を局長社長にしないでくれ」
部長になってくれと言われたが「僕はデザイナー」と断る。
社長にしないでくれと言って良かった。
28歳で「ミュージックフェア」
テレビなのに奥行きとゴージャス感のあるスタジオセット。
予算がないので、紙をもんで貼ったりして作った。
そのお金でどうセットを組むかが面白かった。
「夜のヒットスタジオ」げっ、沢田研二「LOVE(抱きしめたい)」がっ
舞台転換のつもりで色々やった。
視聴率の最高は36.7%。
番組に合ったものを作るんだから
●今心に響く曲
坂田明「豊潮丸」
いまやミジンコ学者・・・サックス奏者でもあるんだけど、あるときミジンコを観察したらなんて面白い、透明だからね。このひとのために36万円のカメラ買わされた。