星野:何かを基準に選ぶとき、俺たぶん「品」を気にしてる。内向的な部分がありながら、卑屈なパワーを持って言うときは言う。
設楽:あと才能の塊ね(笑)
若林:家に帰ったら、靴下ぬいで、壁に思いっきり叩きつける。シュレッダー買ったんで、やなこと書いて入れる。
設楽:コイツはやっぱり才能の塊。時代が生み出したモンスター。オレホントのこと言っちゃうと、日村さんに憧れてる。馬鹿にしてる部分もあるけど、あのひとは「楽しい!」とか「ムカツク!」を結構前面に出す人間。オレは結構引いちゃう。あとからすげえ腹立ったりとか。やな奴なの。学生時代もみんながワーッとなってても「オレはここじゃない」というか。自分はスタークラスじゃないからそうじゃない部分で目立ちたい。
若林:オレと星野さんはスタンスが似てる予感がする。共学だったんですけど、セルフ男子校ww
星野:小3のときにうんこをもらして。体育の時間に白い短パンはいててマラソン中で、へとへとでトイレまでたどり着けなく、下駄箱で...パニック状態で。授業が終わってトイレで「くせえぞ」「源がうんこもらした!」って。女の担任の先生に、ホースで体を洗われた。「ぺにすを出しなさい」って。アメリカの刑務所みたい。そっからあだ名がうんこになり。中学になって「おまえ、女と話すなよ」と何の気言われたんすよ。
それが残ってあんまりうまく話せなかった。2004年公開「69」のオーディションでこの話をした(※原作は村上龍。校長室だったか机上にもらすよね、ってか、朝の話題とは思えないw)なぜ受かったか「(原作の中で)うんこもらすシーンがあるから」
若林:友達がいなかった。事務所も小さいし。お笑い芸人だっつって、毎晩コンパやってこれぞ芸人みたいなやつらが大嫌いで。チェーンとか垂らして、チェックのズボンはいて漫才やってるやつらがあんまし好きじゃなかった。情報はいってこないから、営業行ったら「若様」って団扇があるのにびっくりした。そういう感じに見えるのかってびっくりした。雑誌でバラくわえてピースしたり、星の形のダンボールかじりながらアイドルみたいに写真撮ったり。もうパニックになっちゃって。やりません、って断った。オレだけが虎のぬいぐるみ折りたたんで頭に乗せたら「それ、ダサいよ」(星野さんは)タスマニアンデビル。見た目かわいいけど、飯食ったら口のまわり血だらけ、みたいな。ファーストインプレッションで「優しい人」「いい人」ずーっと経験してたような気がする。バナナマンのライブ見てて、どうですか俺たち、みたいのが全然におわない。インタビューもそう。昔から付き合ってる奥さんと結婚して無敵じゃん、めっちゃかっこいいって。春日・日村より自分は印象が薄い、という葛藤があってピンポイントの顔が変、とか武器は1個でいいけど、相方への嫉妬心もある。自分を知ってもらいたい。
設楽:どっかでバランスをとらないとやってらんない。流れに身を任せてその場その場を行けばいい。
星野:浜野(SAKEROCK:トロンボーン)のネタを考えているのは自分。ライブだから言いづらい。ちくしょうって思ってるのも恥ずかしいので裏方に徹しようと。音楽やってる人は恥ずかしさに対して無自覚な人が多い。大人計画入って松尾スズキさんに教わったのが「恥ずかしさを学べ」とにかく俺たちがやってる、人前に出るってことは恥ずかしいことなんだよと教わった。授業前にSPEEDの「BODY&SOAL」を全力で踊らされた。自分を保ち続けられるのは音楽、ネット。小さいコミュニティで腕ぶんぶん振ってて、気がついたら設楽さんとか有吉さんがいたから、最初は結構面食らいましたね。