中2~中3にかけて「職場体験」なる行事が2学期にある。中学校の図書室で見つけた本。
表紙デザインでお分かりのように、美輪明宏、手塚修虫(「ブッダ」第9巻の中の台詞)、宇梶剛士、野村克也、太田光、阿久悠、中山雅史、夏目漱石、内田百閒・・・さまざまな方の名言、名セリフ集。
テーマは「なぜ働くのか」
自分の場合、理由は、生活のため。
だが、164ページには「生活のための仕事でなく」という文章があり
一瞬説教されているような気持ちになってしまった。
ワタシいままで「道」はアントニオ猪木作だと思っていました。
一休宗純であるとこの本には書かれていますが
別のサイトでは清沢哲夫氏の作品だと。(参照)
猪木氏の「座右の銘」だったわけですね。
ツィッターで、野村克也botをフォローしているが、共感できるものが多い。
ただ、この本をじぃーっと読んでいくと、禅問答のような、哲学の迷路に入っちゃった気分になってしまう。
正解が多過ぎる。
北野武は、映画「キッズ・リターン」中の台詞が引用されている。
おれたち、もう終わっちゃったのかなぁ
ばかやろう、まだ始まっちゃいねーよ
殿の口癖でもある「ばかやろう」が活きた台詞に。
ところで。
中学生に進路指導をするのは難しい。
だって、我々の頃なんか、テストの成績オンリーで、先公が強制的に志望校を決めていたではないか。
なのにいまどきの坊主たちは「自分が何をしたいのか、そのためにはどこの高校がよいのか」なんてことを、総合学習で、或いは職場体験で、実に懇切丁寧に指導してくれる。おいらの時代にやってくれたら、人生がおおいに違ったかもしれない。違くないか。職場体験、いつから始まったんだろう。
あと、今の先生の方が、授業が丁寧だ。
数学、この先生に習いたかったなぁ。。。。
あ、話が反れた。
中学生が読んで進路のヒントとなるかどうかはわからないが。
4年前から時々覗いているブログ「ある広告人の告白」。
2008年8月28日の「お疲れ様です」(記事参照)中の一文が引用されていた。
「大切なのは孤立しないこと
とりあえず上司に相談したり、同僚ととことん話すことは大事。
(中略)
ひとりはさびしいよ。いいことないよ。仲間がいると心強いよ。
仲間をつくろう。そのためには、きちんと話そう。
誤解は解こう」
ご本人に許可を得ることができまして、取り上げさせていただきました。
ありがとうございます。
でも、いつも読んでいるブログを、紙媒体で読むと印象ががらりと変わる。
紙媒体は説得力が300倍違う(当社比)。
3年前の該当記事。リアルタイムで読んだときは、共感はしたけど考えることはしなかった。
しかし、いまこうして、なんどもなんども読んで、ウーンと考え込んでしまった。
これまであまり、ヒトの言葉でモノを考えた経験はなかった。
「理解してくれない人には、理解してもらえるまで話すこと、大事」
ワタシはずっと、誤解されたらされたっぱなしな人生を送ってきた。
孤立、大好きだ。
いいことないw
このたび再就職にあたり「ツテ、繋がりあうことは大事だ」と体感しておきながら、だ。(54歳のハローワークを読んで 参照)
ウチの坊主の、中1の時の担任も「誰かと繋がりあえる人になれ」と寄せ書きに書いているにもかかわらず、だ。
ウチの坊主が義務教育を卒業したら、アドレスを変えたりして、惰性で付き合ってきた人間関係をすべて断ち切ろうと思っている。
あらたに他の誰かと関係をつなごうなんて思わない。
はずだった。
だから、mb101boldさんのを読んで、自分のやろうとしていることは、なんか、間違っているのではないかななどと思い始めたのだ。
自分を、打算的で酷いとさえ思ってしまう。
でも人間関係を整理するだけだしなぁ・・・
読み終わった後も、気持ちは千々に乱れ。
10代の頃から幼い思考のままで来たが、もうすぐ44歳になろうとする時、はじめて自分の考え方はヤバいと思った。
本に載っている人物のうち、最低でもだれかひとりの言ったフレーズが、自分にしっくりきたり、考えさせられたりするはず。
それが、働く理由であり、答え。