■人が集まる理由
長谷川:由夏さんて特別だと思うんですよあたし。だって友達になりやすいし、実際友達も多いでしょ、女優さんの
吉瀬:だってフランクだもん。ウエルカムて感じ
板谷:ぜひ遊びに来て欲しいし、楽しんでほしいけど。
吉瀬:1回しか行ってないんだけど「夜ご飯食べて帰んなよ」てなって「じゃ、たこ焼きする」それがまた美味しいし、上手なわけ。また食べたい、行きたいと思うんだよね
長谷川:じゃふたりはセシルの(もくろみの)前から知り合いで、わたしは初めてです
吉瀬:でも待ち時間にすごいしゃべるよね
■モデルを目指したきっかけ
板谷:モデルブームがあった。日本のファッション誌にケイト・モスの眼に、カメラマンとかスタイリスト、ヘアメイク写ってるのを高校時代に見たわけ。ファッション誌に興味が沸いて、モデルやりたいって、Peachの読者モデルに応募して
吉瀬:福岡に居る高校生の時に?自分で?
板谷:うん。夜行列車に母と乗って、オーディション受けに行ったりしてた
吉瀬:そっから女優には?
板谷:大谷(健太郎)監督に「映画を一緒にやらないか」と言われてやったら「映画やりたい!」
■方言~遅咲き
吉瀬:福岡ってことは方言スゴイあるじゃない?方言出なかった?
板谷:でたでた
吉瀬:私それですっごい苦戦した。私は方言でやめちゃったタイプ。福岡って微妙な語尾だよね
長谷川:余計直しづらいよね
吉瀬:そうなの。すごい直しづらくって。これが方言なんですか?って。イントネーション直すのすごい苦戦して、そんなの嫌だってなった
長谷川:1回ストップして、またやろうってなったのは?
吉瀬:遅咲きで、32歳。上京したのが20歳だから。モデルは自分の立ち位置がだいたい確立してるじゃない?私の場合はカバーにも行けない、どうしたらいい?ってなった時に 女優としていきたいって。トントンってきたわけではない
■ハセキョーブーム
長谷川:私は25ですね。早かったわけではない
板谷:ハセキョーってなったのはいくつの時?
長谷川:あれが25。ポンポン次のドラマが入ってきて、広告もポンポンポンポン入ってきて。一つのドラマが、一緒に共演する役者さんの都合で、夜中の3時とか4時とかに撮影スタートとかになったのが結構あったんですよ。で、8時までとか。ほかのドラマが夜中の12時までとかやってたら、その3時までに入って8時ぐらいまでやったら、またもう1本ドラマが朝10時過ぎからとかやって、てのがありました。明日撮影だ!てのがあっても「今度はコマーシャル撮影があります」ほんとに休む暇がない。自分も子供だったし、仕事いっぱい頂けるのは感謝って正直なくて。辛くってしょうがないとか
板谷:一個ずつこなしていくしかないね
長谷川:ちゃんとじっくりやっていきたかったのに、バンバンお話をいただけちゃうのが 嬉しくもあり、すごく怖くって、ブームとか言われちゃうと尚更「ブームなくなったらあたしのことどうしてくれんだい!」みたいな感じがあって、ここでちゃんとなにか残しておかないと、風が吹き終わったらみんな私のことを忘れるんじゃないかなとか恐怖心はすごくあった20代。今思えばもっと楽しんでおけばよかったと言いたいけど 「当時ブームだった」と言われるの、あんまり嬉しくない。今も頑張ってるのに
板谷:その通りだと思う
長谷川:聞かれるの。取材とかでも。当時はどういう気持ちでしたか、とか、それは素直にお答えするんだけども、当時とか言われるとあたし終わっちゃってるみたい。...
板谷:今も一緒に同じように頑張ってるのにねぇ
長谷川:貴重な経験でしたけど、あんな仕事の仕方は今はできない。もう体力も持たないです
■原田美枝子の言葉
吉瀬:仕事を決めるときのポイントとかある?
板谷:その時その時によって違うけど
吉瀬:由夏ずっと続いてるもんね
板谷:貧乏性?(笑)子供産んだ若い頃に原田美枝子さんが3人子供いらっしゃって 「多分これからもうひとりか二人生まれると思うんだけど、やりたいってちょっとでも浮かんだら全部やりなさい」っておっしゃってくれて。その時しかないんだよって「子供がいるからとか、何かあるからとか理由付けはいくらでもできるから、あなたがやりたいと思ったら、何が何でも絶対にしたほうがいい」って言われたの。それがすごくベースにあって。
吉瀬:すごく悩むわけ。子供はまだ小さいでしょ。でもこれを手放すっていうのがすごい葛藤があった。仕事より子供って思ったらそっちを優先しちゃう。じゃないとズルズルズルズルしちゃうと思う
■ブランドを立ち上げた理由
板谷 私たちの仕事ってすごい受身じゃないですか。プロデューサーがいて、スタッフがいて、台本があってその役をどうするかと考えたとき、私何も自分でしたことがないと思って。 37、8のときに思って。主人も作ってる人だから1回ゼロからスタートしようと
吉瀬美智子と板谷由夏は同い年。