はいりの弟ではない。
向井:いつまでも若いって言われるんですよね。もう32なんですけど。
はいり:32には見えないよね。
はいり:私は叔父さんの名前が「仁」なんだよね。同じ字。もう亡くなったけど。村じゅう片桐家みたいなところで?
仁:そうなんです。山形県天童市。
はいり:下北沢に「片桐ハイツ」ってあって(真ん中の)点が落ちて「片桐ハイリ」になって。
向井:僕は和歌山に多い姓。
はいり:理系に入るように「理」って・・
向井:いやいやたまたま。「理」って悪い意味ではなく、リーダーシップが取れるようにと首長の「おさ」から取ってつけたらしいんですけど。動物が好きで、獣医とか畜産系とかやりたかったんですけどなかなかいいところがなく結局
仁: 「遺伝子ありまぁす!細胞ありまぁす!」みたいなところに。(←向井さんは明治大学農学部生命科学科 遺伝子工学専攻)
仁:子供の頃からうまいって言われる人が集まってたけど、今9割9分やめてる。←美大
はいり:情緒不安定だったから、学校から裸足で逃げ出して足の裏にガラスが刺さって、そのまま救急車で運ばれて・・いじめられてた?いじめてた?
向井:いじめられてた時期はあります。
はいり:なんか(顔が)小さいねぇ
仁:身長ちっちゃかった?ずっと
向井:中学校の3年間で30センチ伸びて。小学校は150センチ。中盤からだんだん後ろに夜みしみし音がするって親に言われて。理の体から音がするけどどうなんだ」って。
はいり:「隣の人顔でかいなぁ」って思わない?
向井:思わないです、全然。
はいり:「近寄らないで」って?何か間違えて顔の小さいの写ったら困るから「近寄らないで」って
仁:アイデンティティが崩れるから(笑)
●小野寺の弟、小野寺の姉 きょうだいの話
はいり:遺伝子的にはありえないよね。弟は大学時代に放浪の旅に出て、遠距離恋愛になってグアテマラ人の彼女と。頭の中からラテン。
←徹子の部屋:片桐はいり 2013 記事参照
向井:うちの兄貴ロンドンに住んでる。嫁さんオランダ人。
仁:かっけー。すげえな。うちも二人きょうだい。常に姉のはいりが学校にいるような感じ。学年1個しか違わないし
はいり:1個違い!!
向井:嫌ですよね。うちは小1の時4年生で、中高かぶんないですけど中1の時兄貴の担任やってた人が来ちゃうと比べられる。ああいうの地味にきますよね。
はいり:弟かわいいなぁって。でも学校はいると向こうの方ができたり、親の憶えも愛でたかったりしてなんかちょっとカンに触る。
仁:この感じフクザツですよね。
はいり:ものすごい嫌いになっちゃって。
仁:わかるわかる。
はいり:「いなくなれ、いなくなれ」って(笑)ずっと思ってたらほんとにグアテマラに行っちゃって。後輩みたいな感じだから。弟に小さい頃言われてすごいショックだったのは 「兄貴が欲しかった。兄ちゃんだったら良かった」だから兄の役割もしなきゃいけない。ウルトラマンの人形で着せ替えするとか。
向井:家に帰るとだいたい兄貴の友達がいるんで、年上との交流は割と自然にできますね。
はいり:年上の女優さんとでも、なんかすごいうまいし。転がすの上手いよね。
向井:そんなことないですよ(笑)
■結婚とB型
はいり:もういいですよ。会話とか通じない人の方がいい感じがする。なんだか全くわからない人の方が。基本理解できないんだけど出来ると思っちゃうからダメなんであって。一緒に住むとなるとどうなるか分からないけど。
仁:結婚して思ったのは、独自のルールが違いすぎること。結構大変だなと。お金持ちの家とそうでない家は全然違いますから。うちは似たような中流家庭だったので。きょうだいの構造も似てたし。それでも全然違いますから。
はいり:それどうやって調整するんですか
仁:・・もう従うしかない。団体行動好むの嫌だったんで。片桐家は全員B型なんで好きなことを好きなように言うじゃないですか。
はいり:家出る時も現地集合だったし(笑)
仁:そら、ないです(笑)電車乗ってても一人いなかったり
はいり:そりゃあるある。B型だもん。 奥さんの家が団体行動を?
仁:「家族なんだから当たり前でしょ!」って。「えぇ??」と思ったけど。家とか出るときに、奥さんは用事を済ませてから出るから一番最後になるじゃないですか。それを待ってるのを、僕も親父もイラッとしたし。世のお父さんもだし。結婚すると「それやめてね」 ってなるんですけど、しょっちゅうイライラ。
向井:僕10年以上一人暮らししてるから
はいり:私も莫大な「楽」が手に入ってる(笑)莫大な寂しさもあるからどうしようって。一人で出来なくなったときにどうしようかなって。
向井:大変ですね。
仁:僕の息子が全く同じタイプで、じっとしてらんないし集中力はないし、お前筆箱ん中カミキリ(虫)しか入ってないんじゃないかって、たぶん。なんでヤモリしか入ってねぇんだって。「鉛筆があると危ないから」って。鉛筆と消しゴムどうしたんだって聞いたら「学校にある」 個性って家庭だからいいんであって。ある程度のことは親として・・こういう仕事してるとわからないですけど。
はいり:若い人と芝居すると、最初からへんちくりんな人がいて、それは別に面白いからいいんですけど。もともと天然みたいなの
向井:僕はいりさんみてて思うのは、一生懸命やってる人間の滑稽さが面白いなあって。変なトリッキーな事してるわけじゃないのに。
はいり:ギアチェンジしてる人を見ると「あ、いまギアチェンジしたっ!」って。スイッチ入れたって人はその段階でダメだと思う。
向井:ツッコミが無いと、ハプニングなのか計算してるものなのかわかんないから。そこを成立させるためには、ツッコミが無いとダメなんだと思う。映像は表情ひとつでツッコミになるから。それは好きですね。(中略)結構殺人鬼の役とかやってるんですけど。CMの刷り込みのイメージが強いんですよ。役をやる上でコンプレックスになってますよ。自分の性格と全然違うので、ヒーローやらないといけないじゃないですか。 真っ当じゃないといけないっていうか。脇道それたくても「そこまで」って言われたり。割と足かせになってる。