平野:人間はいろんな顔がある。分ける人、と書いて「分人」
若林:自分を肯定するのが今の時代難しいことなのかなあ「一億総ツッコミ時代」自分が劣等感とか敗北感があるとツイッターで攻撃して。なんでこんなに難しいのかなって聞きたかったんですよね。29で初めてテレビ出て。9年間友達がいなかった。テレビもあまり見なくて。ヘキサゴンに出て初めてこういう人たちがいると知った。物質主義アンチのままテレビに出ちゃったから。
平野:不適合者ですよ。文学って実生活でハッピーで満たされてたら、そんなに本何百ページも書きたいと思わないわけですよ。違和感があって、自分はこうなんだと言うのを書きたいから本を書くんじゃないか。昔は無頼派は神格化されたんですけど、今、太宰治とか写メ撮られてへべれけの作家って笑われたり。あそこの女の子と居るのにこっちにも手ぇ出して最悪って言われたり、カリスマ的に見えない。きちんとカウンセラーに相談した方がいいんじゃないですかって話になる
若林:僕も女の子としゃべれなくて、バーベキューする奴を下に見てた
若林:言葉は悪いんですけど、コントロールしやすかったんですよw女の子が200人集まってたりするライブハウスでウケたら、たぶんいい気になって「やる」って言うんじゃないかと思ってた。性格上目立ちたがり屋で自己顕示欲が強いって、高校の時からわかってたし。たまたまウケたんで、いい気になってそのまま。すべってくれるとぞくぞくする。皆さんが思ってくれてる以上にバカですから、理路整然と台本通りに漫才やるんだったら、そんなに楽しくないだろうなと思っちゃう
平野:僕は子どもが先にできたので、結婚しようか、と。そっからが大変。年中ガザ地区。ほとんどが彼女のシマなんだ。生涯この人と一緒てのは幻想なんだけど、信じてもいいと途中から思うようになった。
マキタ:だから春日との関係性が作品なんだと思う。将棋の盤面とか、指しながら上からみてるわけじゃないですか。実際1コマだったら、目線で見ればものすごい辛いです。大変です、結婚は。いいとこだな、詰めてんなと考えれば、もっともっとやってやろうと。
平野:僕は1歳の時に父親が亡くなってて。今、子どもを風呂に入れたりしながら「このぐらいのことは父がやってくれたんだ」と思う。生物として子供を観察するんですよね。教えたわけじゃないのにどうしてかんでものを食べるのかとか。瀬戸内寂聴さんに「どうして出家するんですか」と聞いたら「実が実ってふっと落ちる瞬間が出家なんだ」出家と結婚くっつけるのも何なんですが。なんでその時だったのか、ってのが。若林さんと結婚する人は会うなりいきなり「合ってる!」
マキタ:たぶんCMのオファーとかあると思うんだよね。年のうちに億稼いで。結構今は一期一会感バリバリね。
若林:売れたら事務所に健康診断に行って来いって言われる
平野:最初の原稿料(新潮)は250枚原稿書いて70万振り込まれた。原稿料で一番安い。でも学生で十万単位だから、天下取った気分だった。テレビで、大事業成し遂げた人が成功体験話すじゃないですか。ほとんど参考にならない。結果論て感じ。おもしろいからやってみたら、ゆくゆくはいいことにつながる。
マキタ:7勝8敗、8勝7敗のところで行くとずいぶん楽になる。今1戦1勝てことになってるけど。俺常滑競艇場でえらい目にあった。全くウケなかった。もうイベンターが呼んでくれないと思う