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まとめ・文字起こし+ココログ過去記事集。

サワコの朝 岩下尚史(ひさふみ)

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硬いイメージもあるけど、なんかよくわからない方。
時々テレビで拝見して「なんだろう、この変な人」w
緊張してる感じはない。

緊張は致しませんけれども
皆さんに愛されたいもんですから
スタッフさんの顔色とかも見ながらしゃべる癖があります。好感度。



●芸能とは
歌舞伎、お花、お茶、日本舞踊、和歌・・・
古典芸能をさすことが多いですね。
なぜ別枠で伝統芸能をさすか。
私たちの暮らしからどんどん遠くなってるからじゃないでしょうか。
あたしの子供のころはもっと遠いものだった。大概の人は無関心。
テレビでやってても5分ぐらいで消す。
能楽場行ってもほとんどお弟子さんだから。稽古やってない人は見なかった。
10年ぐらいかなあ、知識として見に行こうという人が増えた。
あたしそんなに人気ないですよ。
講演とか行っても
「ご自分のうちの鏡餅をどういう風に飾るかご存知ですか?」と
聞くようにしてます。
阿川弘之先生のお宅は?
・・・2段、葉ミカン、こんなひらひらがついてて・・・
ほら、伺っていくとだんだんそういうふうに
阿川家のお飾りはそういうものだと繋がっていく。
つまり、それがいわゆる伝統文化のもとだと思う。
自分のうちの鏡餅の飾り方もわからないで、能だ歌舞伎だ伝統芸能だと
いくら詳しくなっても、あたくしはそれはちょっとしょうがないんじゃないかと・・
ほんとうは、自分で帯も絞められないお茶も点てられないんじゃ
歌舞伎芝居も、本来は味わうことが遠いけど、関係性が水くさくなってます。
なんか知識や誰かが言った解説を通して物事を見ることが多くなってる。
もっと自分で触ったり嗅いだり食べたりなめたりして触れて味わい尽くさないと
演じてる人も甲斐がないし、こちら側の喜びが少ないような気がします。


習ったものを見せるチャンスがないんです(阿川佐和子
そうおっしゃる方多いんですが、もともとああいうものは
なんのためにするもんじゃあない。
所作の前に出てお辞儀して、お稽古してもらって
ありがとうございましたと帰る。その時間が大事。
それを誰かに見せようと言うのは・・教わり楽しむ。
お師匠さんも、成長の具合が人間として高まっていくところを見るので
ただ技術的につながっていくわけじゃない。
自分の心持ちが安らぎを持てる、そういう喜びだったんじゃないでしょうか。

・・・ここまで約8分。
あんまし中身のない番宣だとすぐ曲紹介なんだが、作家さんだと話が濃い。

●記憶の中できらめく曲(7時39分)
弘田三枝子「夢見るシャンソン人形」参照

3つ4つのころから、テレビつけると聞こえてきてました。
チョコレート、お薬とかのCMソングのほとんどは弘田三枝子さん。
意識することなく体の中に入って来てた。
※たくさんの人が歌ってる。
原曲フランス・ギャル 参照
他にも中尾ミエ麻丘めぐみ島谷ひとみ・・

ひとり息子なんですよ。親泣かせだと思います。
だってその頃男のくせに(六代目)中村歌右衛門に魅入られて
歌舞伎芝居を見に行く。
自然に劇場に行くようになってた。歌舞伎じゃなく歌右衛門見たいから行くとか
初代水谷八重子さんが好きだから行くとか
語り合う人はだぁれもいない。知識欲で行くわけじゃない。
歌右衛門さんの人格が好き。芸はしぐさ、セリフ回しという人もいるが
つまるところ芸というのは人格、生き方があらわれる。
年端のいかない子供にも心に響くものがあったと今でも思う。


ごっ52歳!!
うちの旦那と同世代か。もっと年食ってるかと思った。
かつては新橋演舞場に勤務。
歌踊りお芝居の発表場。社長の代わりにお土産持って観に行く。
次の日報告に行くと
「ところで君、武原はんさんの襟の色はどうだった?」と聞かれる。
ワタシそんなもん見てなかった頃ですから、わかんなかったって顔すると
もういいって顔する。
だからご本人にお電話したりすると、当時の俳優さんたちは答えてくれた。
実際の演者の声が聞けた。
幅があるんだと言うことも身にしみてありがたかった。

日本の男たちの心もちが変わった。
本来は料亭、お茶屋に行くと
「やだな」と思う奴いるじゃないですか。どんな業界でも
「コイツ死んでくれりゃいいのに」ってやつ。
そういうやつこそ呼んでもてなして友好関係を作るのが
昔の旦那たちだった。
表向きは和やかだけど。
だから芸者衆を呼ぶんですね。
男ってしょうがないですよね。かんしゃくもちだし酒が入るとつかみ合いになる。
そうならないように利口な芸者衆を呼ぶ。
ケンカしないようにいい関係になるように計らう。
男として「招いた客が喜んでかえる」のも昔の日本の男の喜びだった。

今は割り勘とか「何のメリットがあるの?」とか
なってみなけりゃわかんないようなことを聞く。
昔のような男たちが少なくなった。
30歳ぐらいの時よく聞いた言葉に
「こんなことしてるの日本だけだから」
でも外国でも宴の文化はあるんですよ。
花柳界が衰退していくのは時の流れで仕方がないかもしれないが
新しい社交の場をおつくりにならないと、負けちゃうような気がする。

スパイラル芸能の宴

●今、元気を与えてくれる曲
レミオロメン「南風」
幸せな気分になれる曲。
芸者もいろいろありますから・・・気まずいのもいますから・・・