田中卓志×野田クリスタル
キモキャラについて
野田:俺らの世代はみんな違和感ある。ネタの人だから、センスの人だから。容姿のこと気にしたことない。ずっとアンガールズさんて、よく見たら不細工な人。俺らは、ネタがすごくスタイリッシュな人だから、区別つかないですよ。世間が急にキモいと言い出して。そんなことよりネタ!
田中:そういうことすごい言ってくるの、野田とバカリズムだけ(笑)俺らとしては、キモいっていじられ始めた時に、やっとテレビで動けると思ったの。
野田:めっちゃわかりますね
田中:キモいコメントいじりで行けちゃうみたいな
野田:ファンとか後輩に「もっとネタで行って下さいよ」言われないですか
田中:いやもうだから、これを軸にまず生き残んなきゃいけない。業界に
野田:それどころじゃない
田中:テレビのキモがたりに慣れないと。それこそ宮迫さんとかフジモンさんがやってくれた時に、すっごいウケたの。これだと思ったの。それがテレビ出始めて3~4年目。一番底みたいなときに、一個起死回生の。それがないと(芸能界に)今いないだろって感じはするけどね
※バカリズム:できれば「キモい」に行って欲しくなかったの。
野田:イジる気になれないの。リスペクトしちゃうから
M-1、エンタの神様、彼女
野田:芸人始めた年にはM-1があったんで。要はそっから賞レースがない年がなかった。1年目、2年目とか。そこそこ緊張しましたけど、落ちたりしても青春落ち込みしてたというか「ちくしょう、来年こそ行ってやる!」な落ち込み方してたんですけど、芸歴重ねるにつれて、落ち込み具合と出番前の緊張が比例して上がっていく。
田中:上がるんだ。おれ、大会慣れしていくのかなと思って
野田:最終的には、芸歴重ねた15年目以上の時の2回戦が一番怖かった。落ちちゃいけないところの戦いが一番怖い。準決勝が一番緊張しないです。エンタの神様の時怖かったですか
田中:怖いよ。4年目だから、ネタがテレビで通用するの10本もなかったの。出るってなった時に、最初、毎週なの。もちろん反響もでかくて(ネタが)すぐ追いつかなくなって。2,3ヶ月で。「ちょっと隔週にしてくれ!」って。でも隔週でも間に合わなくて「ちょっと、月に1回にしてくれ」って...月に1本テレビクオリティのネタ作るって無理!!現実的に無理なのよ。12時からネタ書いて、3時ぐらいにやっと設定追いついて、外が明るくなってきて仕上げて。朝6時ぐらいにFAX送って。メールもない時代だから。昼過ぎから収録なんだけど、ステージ上でネタ飛んで、2人とも何言ってるかわからなくなっちゃって。幕閉められて。もう1回幕上げてもらってやるんだけどまた(ネタが)飛んで幕閉められた
野田:ジャンガジャンガ無いバージョン
田中:そうそう(彼女のことは)受け入れてる。あんまり、女の人が怒るのが嫌なのよ。どんな素敵な人でも怒ってる姿見るとちょっと
野田:わかります
田中:そこだけ俺、嫌なの。今の人は、いい意味で、おばあさんみたいな人なの。穏やかな人。
野田:キャピキャピしてる人が無理なんすよね...彼女います
田中:一番いいなって人に出会ってる?
野田:そうっすね...この歳で出会った彼女って、キャピキャピできない?
田中:してない。デートとか、するけど美術館
野田:僕もそっちのが好き
田中:美術館行って、じぃっと、あんまり会話もせずに2人で見る