ふりかえり
超多忙な時代
野口:一週間に50以上歌番組があったのね
大竹:なんでそんな詳しい(笑
野口:のちにだんだんわかってきて
大竹:じゃ、一日に2本撮るときもあったの
野口:そうそう。
岩崎:レッツゴーヤング、紅白歌のベストテン、夜のヒットスタジオ...それで五郎ちゃん、カックラキンじゃないけど、コントみたいなの、あとものまね。できるひとはいいけど、あたしできなかった
大竹:モノマネされるほうだもんね
岩崎:あたしモノマネしたのは、誰でもできそうなアグネス・チャン。天地真理さんやったことない
※モノマネした大竹しのぶにゴロンボが「似てると思ってやってんの?全然似てないから」w
互いの印象
気難しい野口五郎
大竹:最初はそんな仲良くなかったんでしょ
岩崎:もちろんもちろん
大竹:なんでもちろんなの、偏屈っぽかったから?
岩崎:ちょっと気難しそうに見えたから。楽屋ではギター持ち込んでずっと弾いてるとか。普通の人とは違う感じ。レミゼラブルの楽屋でもアンプ持ち込んでずっと弾いてましたよ
大竹しのぶの泣く演技
大竹:あたし20歳の時映画で一緒になってて。
野口:大竹しのぶって人は、同じシーンで何度も泣く
岩崎:そうなのよね、ぽろぽろぽろぽろ泣くのよね、しのぶちゃんて
野口:悲しい顔して泣かないのよ。真顔で泣くのよ。しのぶちゃん、なんでそんなに泣けるの、聞いたことがあって「だって、悲しいこといっぱいあるもん」
岩崎:え~すご~い。また、その一言が女優ですね
野口:その時にこの人って特別な存在だって。
結婚について
最初の結婚
岩崎:最初は
野口:この話になると居づらいんだよね(笑
岩崎:自分が続いてるからってズルいよね
大竹:でも1回しかしてないもんね
野口:少なけりゃ少ないほうがいい(笑)
岩崎:5年半ぐらいかな※益田宏美名義の頃があったよね
大竹:30代?
岩崎:もちろん。30で結婚したから
大竹:わたしは31で結婚した。2回目ね
岩崎:うちの長男と、IMALUちゃんが同い年なので、当時手紙やり取りしてて。写真送ってきてくださったの。その写真がさ、ジャングルジムの上からIMALUちゃんがのぞいてて、下から撮ってんの
大竹:でもあれが一番よく撮れてたの(笑)
野口:シャッター押す瞬間が普通とちょっと違うから(笑)あ、今!...しばらくたって撮るから。感覚がずれてる、たぶん
大竹:息子が徒競走で1番とって「ああっ1番!」地面しか映ってない(笑)
子どもの話
野口:これだけ仕事やっててオーバーワークとか、感じることない?
大竹:子供が小さいときは夏休みとか絶対休みとって。でもある時、舞台終わって帰ったら、娘がわんわん泣いてて「夜お母さんいないのつまんない!お兄ちゃんはゲームばっかりやってるし、おばあちゃんは耳が遠いし、もうやだ、夜はやだ!」私も切なくなっちゃって。そしたら兄ちゃんが「いまるちゃん、夜はそういうもんでしょ」って言ってくれて。娘が「おにいちゃん、この家に生まれてイヤって思ったことないの?」「全然ないさ」娘が「お兄ちゃんエライ」泣いちゃって「お兄ちゃん、お父さん死んじゃっていないんだよ。苗字も何回も変わってるし、それでもイヤって思わないの」(笑)「いまるちゃん、人と違うっていうのは、自慢なんだよ」
野口:ちょっとまって、おれ感動したんだけど
岩崎:二千翔くんと結婚したい。ずっと一緒に暮らせてなかったから。長男5歳、下の子が2歳半で離婚して。離れて暮らしてた。今はべったりだけど。時々しか会えなかったから、1年に1回とか。外国に行ってたことがある
大竹:宏美ちゃんが歌をまた始めて「思秋期」かなんかを歌って。若い時と全然違うと思って。子供に会えない時間とか、この子が生きた10年とか20年をすごい感じて泣いちゃったことがある
岩崎:歌は、いろんなことを経験した蓄えがありますよね。
野口:うちは大学2年の女の子と、高校3年の男の子
大竹:音大行ってる。ちっちゃい時からピアノやってて。
野口:自分の子だからいろいろ試してみようと思って。聴診器当てたらラの音がしたからずーっと毎日ラの音聞かせて。生まれてきて、ラの音聞かせたら笑うんですよ。すぐピアノ弾かせて。食事してて、グラスにフォークがチーンって当たった時「これ何の音?」(笑)「少し低いシの音って感じ」あ、楽器やらせよう、と。
大竹:それって小学校3年生ぐらい?
野口:いや、3歳。
岩崎:え~!!未だに「少し低いシの音」わかんない(笑)
野口五郎
イップス
大竹:たとえば、番組で、音が違うと思うことないの?伴奏とかが
岩崎:そんなんしょっちゅうあるよね
野口:許すしかしょうがない。そういうもんだと自分で思うしかないし。
大竹:歌えるのがプロなんだろうね
野口:ここ最近自分で言うようになっちゃったけど「イップス」声が出ない、思うようにコントロールできない時期が長かったから。
岩崎:歌おうとすると声が出ない。私もその病気知らなかった
野口:プロゴルファーがパター引けないような。
大竹:1年ぐらい?
野口:35年ぐらい
岩崎:なんかちょっとせつないよね
大竹:テレビで歌うのも苦しかった
野口:10、9、8と言われた瞬間もう
大竹:60でハッとなったきっかけは何だろう
野口:コンサートで、ある時自分が俯瞰(ふかん)で見えた瞬間があって。自分と会話してるようなのがあって「ブレスしてないぞお前、大丈夫か」
※ここで言ってた記憶がある。テイクアウトライブとか
SWITCHインタビュー達人達 野口五郎Xテキスタイルデザイナー須藤玲子 - 別館.net.amigo
大竹:(落ち込んだことは)あんまりな~い。切り替えが早い
岩崎:心療内科も通ってたしね、今思えばね。不安定な中でも仕事やってたから。おうちにこもってたら大変だったかも。しのぶちゃんとは結婚した時期も一緒だったし、お互いに仕事辞めようかなって思ったこともあったんだよね。だけどお互いに周りがやめちゃいけないって言われ続けたんだよね
大竹:さんまさんは、おうちにいてほしいって感じはあった。話して仕事するようになった。でも1年半ぐらい休んだかな、娘出産して。細胞がふさがれてるような感じ
西城秀樹の話
野口:亡くなっていく人って、生きていく人に迷いも残ってたりするじゃない?秀樹が亡くなって4年かなあ。僕は時々彼の歌をコンサートで歌ったりするんだけど、本当それいいのかなあ、最近思ったり。奥さんとかがありがとうございます、って言ってくれるんだけど。ときどき思い出してくれればそれでいいと思うんだけど。秀樹のファンの人はそれをどう思ってるのかと思って。
岩崎:うれしいと思うんだけど。五郎さんのコンサートに行ったときに、秀樹の声を録音したものを五郎さんが持ってて。一緒に舞台で流れたときには、シーンが、やっぱり全く別物になってね、すごく素敵なものだったから。西城秀樹ってすごかったんだなと、みんな再認識できるし。しょっちゅうお墓参り行ったりしてるし。ご近所なんですって。
ゴロンボ、COCOAの開発に関わったん関連