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まとめ・文字起こし+ココログ過去記事集。

ボクらの時代 染谷将太×岡田准一×山崎貴 おかっち ストイック

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映画での出会い

岡田:なんかさぁ、人の顔見てニコニコしてさぁ、でもしゃべりかけてこない(笑)
染やん独特の雰囲気あるじゃない。したり顔してさ。決して話しかけては来ない。クランクアップの時もさ、終わったのに結局結構いたじゃん

染谷:いました
岡田:現場には長くいるから「あぁ、きっと名残惜しいんだろうな」(笑)
山崎:岡田くんと最初に会ったのっていつなの
岡田:(永遠の)0だと思いますけどね
山崎:堤(真一)が「岡田くんが映画で俺と仕事したがってる」って噂を聞いたのガセ?
岡田:ガセじゃないです。僕は「SP」、堤さんが「三丁目の夕日」でご一緒してて絶賛してたんですよ。
山崎:マジなの?堤、俺には全然言ってくれない
岡田:ゼロの時、なぜ僕たちに
染谷:なぜ僕たちとだったんですか(笑)
山崎:昭和っぽさがある感じがして、やっぱ二人ともストイック系じゃないですか。人に言われてもそうですよとは言いづらいじゃない。
岡田:俺ら全然ストイックじゃないよね(笑)

●負荷について
染谷:過去もいろんなギリギリあったんですけど、毎回ジャンルが違う。10代の時「ヒミズ」で園子温監督に追い込まれたりとか、体力的にも精神的にも追い込まれたギリギリもあるけれども日本人一人ってのもギリギリだし、逆を返せば全部それ相応な、適した負荷
岡田:生涯、負荷は必要だからね
山崎:負荷ないとつまんない
岡田:こうやっておかしくなっていくんだろうなみたいのは、演じててたまに感じる
染谷:どうおかしくなっていく?
岡田:その日終わって、疲れてんのか体が乾いてて寝れないみたいな。これはきっとやばいんだろうなってものは感じたりするし、アイドル業と俳優の行き来もしないといけないし、派手な世界のステージとギャップがありすぎてついてけないとか、俺いま時代劇でそういう世界にどっぷり浸かってたのが、ステージ上に行くとすごい世界。高低差激しすぎて耳キーンとなるみたいな。あれ、どうしたんだろうみたいな
山崎:役者的にはいいことだよね
染谷:その感覚ってなかなか味わえるもんじゃない
岡田:なんか追い込まれたいとか。自分が岡田准一として出たいわけじゃなく役柄として出たいんで、死ぬほど考えないといけないと思ってて。見る人にも失礼だし。全力でやらないと認めてもらえないという思いもあるし。ガーッと考えるじゃないですか。そうやってくと体が乾いてて何もないのに「散歩しないと心が持たない」みたいな。散歩しないと耐えられない、夜中でも。そんな時たまにあったりするからあぶねぇなって思う
染谷:スッゲェギリギリじゃないですか(笑)
岡田:自分で作り上げた妄想なんだろうけど、勝手に追い込んで勝手にそうなってるだけなんだけど
山崎:憑依型だからね
染谷:そう思います
岡田:ホント?染やんが言ってくれるなら嬉しいな(笑)
染谷:一番感じるのは、俺に接してきてくれる時のニュアンスとか毎現場違うので
岡田:憑依型になりたい人だと思うのね、自分では
山崎:自分に厳しいね

●映画「海賊と呼ばれた男」
岡田:覚えてる?みんな働いてる人たちが美味しそうにご飯を食べる
染谷:それこそむちゃブリしたんですよね
山崎:より美味しそうに食べてた時にカメラが長いこと撮ってて
岡田:うまいうまい!とかなるじゃない。染やんだけが味噌汁とってお米に突っ込んだのね。あれでご飯食べてた時、俺がほかの従業員たちには「さっすが染谷」(爆笑)
「あいつやりやがったな!」そういう自由さって考えてる?
染谷:考えないようにしてます。自由さを求めると多分自由じゃなくなる性格なので
岡田:深い。やっぱりいま空海(笑)哲学的なこと言う

●コンプレックスは強み
染谷:俳優業って自由さ求めますか?
岡田:俳優業は特にそうかな。アイドル業は求めてもらうこと、期待に応えるとか多いじゃない?仕事しなさいって言われて東京に来て数ヶ月でデビューしたんですね。メンバーで言うと森田君三宅君。当時Jrでトップだった人と同じ衣装着て先輩たちのコンサートの外周やって。その時が一番、今でも忘れない。どうしていいのか分からない緊張で。俺なんかこんなところですみません、出てきたばっかりで。大人たちに「手ェふれ!」「回れ!」言われて。俺どうしたらいいかわかんないんですけど、みたいな笑。
あれよあれよという間にそういうのが続いてデビューすることになって。仕事もいただけて。だからずっと劣等感は抱えてたな。だからこそ芝居の世界で大先輩たちが「お前向いてるよ」主役でも真剣にやらないと見てもらえないとかいう思いに


山崎:ストイックになっちゃったんですね
岡田:なったかどうかわかんないんですけど
山崎:コンプレックスがあったってのは意外な感じ。俺の中でのコンプレックスは、助監督を経験してないので、突っ込まれると痛いとこだよね。
染谷:突っ込まれます?
山崎:お師匠さんがいないわけだから、ホントに正しいのかどうなのかがわかんない
染谷:それはコンプレックスというより強みですよね
山崎:強み、そうか、いいこと言うね君は(笑)
染谷:コンプレックスって基本的に強み。
山崎:あったほうがいいよね
岡田:今日キレが違うわ(笑)   
染谷:恥ずかしいやばい
岡田:名言いっぱい言ってるよ。この中で一番年上だね。14~5、6 の人が聞いたら日めくりカレンダーだね(笑)
染谷:だそっかな
山崎:染谷語録(笑)

●オフの過ごし方
染谷:「間違えて違う電車乗っちゃった。腹立つから今日は映画みて帰っていいかな」ってメールが来て(笑)間違いメールだったんですけど。
山崎:会社に送ったメールだったのに
染谷:いいわよって送り返して(笑)一番仕事から乖離することってなんだろう
山崎:漫画読んでても原作者探すもんね
岡田:ジム行ったり山行ったり、漫画も読むし本も好きだし。でも趣味に入れてないですよ。娯楽にしてる。同じサイクルでできる。オフの染やんはどんな顔してんの
染谷:街中で声掛けられても名前言われてもピンと来ないくらい「染谷さん」て言われても「え?は?俺?」ぐらいオフってる
岡田:1回だけ染やんが俺に熱く語ってくれた。何かっていうとプロレスについて前のめりで。あと使えるかどうかわかんないけど日活ロマンポルノについて。すごいんだよな
染谷:プロレス見て涙したことあります。天龍さんの引退試合とか完全に泣きました。
岡田:攻撃を全部受け止めなきゃいけないもんね。その生き様はすごいね。プロレスはよけないっていうじゃないですか。基本ガードもないもんね。受け止める気概がやっぱり凄いですね。僕は格闘技がライフワークになってしまって。綺麗な役柄が若い頃多かったから。10年やれば仕事は一通り覚えるからそういう格言が中国にあるって知って。25から35までは芝居として、俳優として認められるように頑張ろうと区切ってた。25までは鍛えてても割と細くって。25からだんだん大きく。戦略って言われるとちょっとイヤらしい(笑)人として興味を持たれるというか。危機感だけだった。ずっとこの仕事できるって思わなかった。まだやってられるとかすごい幸せですね。
山崎:たまには浮かれられない?
岡田:なんかうまくいった時って、やっぱ人のおかげじゃないですか
山崎:偉いなぁ
(3人で手を合わせる)

子供時代
岡田:しゃべらない。初めて喋った言葉が「それは違うと思う」(笑)ずっと黙ってるから母親が病院に連れてったり、色々検査しても「無口な子です」で終わりになってた。3歳の時に食べてて汚しながら「それは違うと思うなぁ」(笑)1日中電気屋でスター・ウォーズの予告見てるとか。
山崎:何時間レベルで?
染谷:ストイックっすな(笑)
岡田:そこから始まってた。小学校の時は人前に出ると緊張して吐いちゃう。
山崎:なのにこの仕事に
岡田:家族からするとびっくり。子供の頃から人をマネージメントしたり?(笑)
山崎:いやいやいや。でも何とかごっこを始めると役柄割り振ったり。怪獣映画は人が作ってるって、ちっちゃい頃分かった瞬間があったんですよ。4歳5歳の時に。怪獣映画で暮らしてる人が居るんだって。
染谷:子供の頃ちょうどDVD出始めた頃で
山崎:その時子供だったのか!
染谷:初めて買ったのがマトリックスだったんですけど。メイキングで人が作ってるって自分も思った時、こんな面白いことやるんだったら最高だって。小学校幼稚園は活発
岡田:根は明るいんですけど表面暗いんですって言ってたよね
染谷:子役時代から親が犯人とか自分が犯人とか、ハードボイルドな役柄が多かったから、学校で「人殺し!」って言われて。保健係って体調悪くなった人を保健室まで連れてってあげるんですけど体調悪い女の子が俺の方見て「キャーッ」と号泣して走っていく。あれショックでしたね
岡田:俺太ってたの。モテなくて。気になる女の子がいたの。その子と掃除してたらパッと振り向かれて「サイテー!」って言われた(爆笑)
なんで小学校4年の・・夏だったかな、意識してたのかな、傷つけちゃったのかな。姉さんにはボンレスハムって言われてて。あの頃の人たちには「あのおかっちが」って思われてる。中1でラグビー始めて痩せて。イチゴクリームパン大好きだったから

 

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