壁にZakk Wyldeのギターが。
長瀬と神木の出会いは15年前のドラマ「ムコ殿」(2001年)
宮藤:デビューしたのいくつなんですか
神木:2歳
長瀬:えぇ~。じゃ、芸歴20年とかなの?
宮藤:覚えてないでしょ、さすがに。
神木:断片的になら。初めて出させてもらった仕事・・
長瀬:一番最初、何?
神木:CMをやらしていただいて
宮藤:オムツ?
神木:おもちゃのCMでした。ハンドルの声が出る・・みたいな 「笑って!」「驚いて!」とか言われてた。帰りにおもちゃもらってすごい喜んだ記憶が。
宮藤:長瀬くんは?どっちが先ですか?TOKIOと。
長瀬:僕は15歳でTOKIOとしてデビューするんですけど、ギリギリずーっとデビューするまで「TOKIO兼ジャニーズJr.」だったんですよ。で、そのデビューの一年前にドラマデビュー。だから音楽よりもお芝居の方が1年長い。めちゃくちゃADさんに分厚い本でバーンとか叩かれながら。その頃セリフをどう言ったらいいかまだわからない。それよりも現場に行って仲間と会うことが楽しい感じ。なんかやめたいなと思うこととか、正直さ、ちょっとぐらいさ・・
神木:俺?俺はなかったです。楽しかったから。
宮藤:神木くん、途切れてないもんね。子供時代と大人と、ちょっとブランクあったりして。 「あ、大人になった」って瞬間あったりするじゃないですか。意外と途切れてないよね。
長瀬:確かに。要所要所でね。
神木:でもホントに芝居が楽しくて。だから辞めたいって思ったことない。
長瀬:楽しいって思ったの何歳ぐらいなの?
神木:小学校。人に会えるのが楽しいって思ったの、小5小6。
長瀬:それは早いね。
神木:で、高校一年生ぐらいの時に、やっと役作りっていうか。こうやったらこう見えるんじゃないかっていうのを考えるの楽しいなって。
長瀬:クドカンって存在初めて知ったのいつなの?
神木:「11人もいる!」(2011)
宮藤:壊したい壊したいって。イメージを。
長瀬:どういうイメージだったんですか?
宮藤:やっぱり雰囲気のある役者さんだなと思ってました(笑)普通のセリフを言っても、なんかそれ以上の意味があるように聞き取れる。見てるほうがセリフを深読みしがちな役者さんだなと。10代の頃出てた作品って、出てはいるけどそんな喋ってないでしょ?
神木:おとなしい役ばっかりで。
宮藤:どっかから見てる、とか。悩んでるとか。だから俺、逆で、雰囲気のない役にしようと思ってた。
長瀬:それに対して、抵抗みたいなのなかったの?
神木:なかったです。楽しかったです。人が好きで結構しゃべる。しゃべりたいっていうテンションが常に高いし。高校でも「神木っておとなしい奴だと思ってた」って。うるさいって言われてたぐらい。高校とか中学ってどういう立ち位置だった?
長瀬:スケボーとか。そういうの仲間とずっとやってて、バイクも車も音楽も好きで。男の子っぽいというか。
宮藤:腰でズボン履くのって、ホントに女の子に人気あるの?
神木:似合ってる人じゃないと。
長瀬:全くモテないです。スケボーやっても全くモテない。学生の時のモテるモテないって、何が基準なんでしょうね?
神木:上級生の人と仲良かったんで。こういうのモテるのかなって。高校でやったら「何やってんの?」
長瀬:ラルフローレンのニットとか、ああいう感覚なんじゃないですか。
宮藤:学校に行く時のおしゃれ。男同士でつるんでるとモテないよね。
毎日セットしたりとかのほうが女の子には響くから。
神木:自分に出来ない事をやろうとしたりとか、かっこいいと思うってのはみんな一緒。
長瀬:大人になってその深みを覚えていくから。「一生懸命何かやってる顔が好き」とか。
宮藤:中学校高校の頃はその意味もわからないからね。
長瀬:運動神経抜群の子とか、勉強めっちゃできる・・
宮藤:「勉強できる」はモテに繋がる?もうちょっと頑張れば勉強できたけどしなかった。
長瀬:勉強できて、ちょっと爽やか君みたいな子がいませんか?めちゃくちゃガリ勉じゃなくて。
神木:運動できる子がモテましたね。長距離走で一番の子が一番モテた。
■視聴率
宮藤:主演が多いでしょ?評判とか視聴率とか気にしなきゃいけないような・・
神木:多少なりとも現場のスタッフさんから聞いて、悪いのかいいのかって気にする方もいらっしゃると思うんですよ。気にしてるのかなやっぱりっておもっちゃって。どう立ち回ったらいいんだろとか、気になっちゃいますね。
長瀬:僕は数字には恵まれてないって、心の底から思ってるし。だから思いっきりできるんですよ。数字気にしてたら思いっきりできないですよ。
宮藤:俺も何本か数字の悪いのやってるから、やっぱりあれだけど、ホントに気にしてないっていうか、そうじゃないものを気にしてる。
長瀬:DVDで見たい人に、とか、逆になんかこれが流行って欲しい話題になって欲しいって。「あまちゃん」が話題になったじゃないですか
宮藤:朝ドラって毎日出るんですよ。視聴率が。だけど毎日聞きたくないって、一週間区切りで教えてくれって。送ってくる人が松本さんって、会ったことのない女性からメールが来るんですよ。毎週視聴率が上がったってメールが来ると、俺だんだん松本さんのことが好きになっちゃって(笑) 「松本さんいい知らせくれる!」「うわ、松本さんからメール来なかった」(笑)「すみません、松本さんってどこにいるんですか」(爆笑) 「あなたですか!いつもありがとうございます!」隠しメッセージ入ってねぇかな、とか(笑)初めての経験でした。
■好きな女の子のタイプ
長瀬:性格の悪い子が好きでしたね。モテる子って性格ひねくれてたりするじゃないですか。モテるのが当たり前って思ってるから。一回彼女にラブレター出したことがあって。下駄箱か何かに入れて。校舎の柱から見てて。クラスの1位2位を争う女の子だったんですね。それがまた1位2位を争う男子と、僕の手紙を見ながらゲラゲラ笑ってたんですよ。結構きつかったけど、モテすぎてよく分かんなくなっちゃう子が好きだなと。今やってたら嫌ですねえ。同性から嫌われてる子が好きだな。そういう人は陰で言われるじゃないですか。
宮藤:それが伝わってくるってことは、目立ってるってことだもんね。
長瀬:コンプレックスがあって、取り繕ったのが同性にそういうふうに見られて嫌われてるんだろうなって。根底にコンプレックスがあったらかわいいなって。
宮藤:すごい一周したね。みんなが笑ってるときに一人だけ笑ってない子がいるとちょっとなんか気になる。
神木:わかんないから気になる。
宮藤:ちょっと病弱な子がいて、修学旅行で声かけたとか。そういうのが好き。学校休みがちな。
長瀬:あぁ~わかる。そういう子いた。給食食べるのめっちゃ遅い子とか
宮藤:そうそうそう!!(笑)まだ食べないのか!
長瀬:掃除するのにみんな机後ろにやってんのに、一人でずーっと食べてる。わかるわそれ。
神木:気になるっちゃ、気になりますね。見ちゃう。みんなが笑ってるところで笑ってないと「楽しくないのかな?」って。気になり方から「この人が笑ったら、俺すごいことしたんじゃないか」って 気になる。全員じゃなくて、その人を笑わせるために何かする、みたいな。
宮藤:笑ったら「よっしゃ!」それを好きと勘違いするんだよね。
長瀬:娘さんまさに小学生じゃないですか
宮藤:探りは入れてる。俺も奥さんのところに連れて行かれたから。
長瀬:なるほどね。