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まとめ・文字起こし+ココログ過去記事集。

(2015年放送)ボクらの時代 尾木直樹×乙武洋匡×泉谷閑示 

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泉谷さんは歌手になりたくて
36歳の時、パリ・エコールノルマル音楽院に留学。
同時にパリ日本人学校教育相談員を務めた。現在は精神科医。

泉谷:実は僕は教師一族に生まれて。
尾木:両親が教員だって子が一番不幸よ、かわいそうに。普通に育たないんですよ。
泉谷:グレるか精神科医になるしかない(笑)
乙武:10年ぶりに学生になりまして、大学院に。(政策研究大学院大学:公共政策)来年40なんですけど。最初のうちは皆さん戸惑われるんですよ。(ツイッター)まず私というキャラクターがそういうふざけたことを言い出すのかという驚きと、障碍を笑いのネタにされるのか、笑っていいのかという戸惑いのダブルパンチで。ドン引きなんですよ。私がひるまずに続けているとだんだん慣れてくるんですよ。もちろん中には批判の声もあって「乙武さんはいいかもしれないが、同じような境遇の方が、全て自分の障碍を受け入れて、ネタにできるわけではないから。多くの人に知られている乙武さんが
ネタにするのはやめたほうがいいと思います」という声も一理ある。「誰かひとりでも嫌な思いをする人がいるならやめなさい」は結局みんな一緒じゃなきゃいけないっていうことにつながると思う。

平等が子どもをダメにする?!
※ホンマでっか的な構成やな
尾木:学校が皆一律の「あるべき姿」明るく元気で仲良く。全員とできるわけないのに。あかるくったって、お父さんとお母さんが別れ話してるのになんで明るくね、校門で校長先生とかみんな立って「おはようございます」っていうわけでしょ?おかしいですよ。挨拶したくなかったら、うつむいて通る姿が自然なんであって、初めて先生はその子の心が見えるわけでしょ。「どうしたの?」「いやんなっちゃったんですよ」「そうかあ」と受け止められる。
泉谷:好き嫌いなく食べる、全部食べましょうってよく聞きますけど。「泣きながら給食の牛乳飲まされた」とか。好き嫌いを潰しちゃうと、自分ていうものの基本を潰しちゃう気がして。相談で多いのは「自分っていうものがわからない」どうしたらいいのかわからない、何が好きか嫌いか分からない子たちがすごく増えてる。

尾木:例えば入学式の代表務めて「がんばります」なんて読み上げる子のタイプは大体2年生ぐらいで潰れますねパキッと現実が二つに折れる。自分の感情が見えなくなったと言いますね。母親や学校の先生方の感情である。エントリーシートで就活始めて自分を見つめさしますよね。見つめても(自分が)ないときの恐怖感、すごいらしいですよそれで1~2年引きこもっちゃうらしい。
※時々見られる傾向。ひどい時は3年生で自我崩壊する子もいる。
乙武:教員やってた時、バレンタインデー、お菓子を持ってきてはいけないルールはわかるんですけど、子供の時は学校もバレンタインぐらいは容認してくれてた。今は先輩の先生方に「持ってこないよう徹底して下さいね」答えにびっくりして。「だって、もらえない子が傷つくでしょ?」誤解を招く表現かもしれないが、私は傷ついたほうがいいと思って。高学年になると、男の子は顔がかっこいい子とサッカーうまい子がモテるんですよ。バレンタインは1年に1度審判が下る日で「俺モテない」と気づくわけ。そこで「じゃあ勉強頑張って算数教えようか?」「面白いこと言って気を引こうか」となるわけです。初めて売りを作ろうとするわけ。それが「モテるモテないじゃないんだよ。みんな同じだよ」って嘘ついて社会に送り出して初めて「おれモテないんだ」と気づいてもはっきり言って手遅れなんです。

フィリピンで1万2千人回春してた校長事件など


乙武:教師が不祥事をした時って、大々的に取り扱われるんでかなりモラルが崩壊してるんじゃないかというとらわれ方をするけど警視庁が出した職業別犯罪率を見ると実は他の職業に比べ、教師はかなり低い。皆無ではないから、中にはそういう人もいるけど  実は低いということを押さえておきたい。

尾木:犯罪が少ないのはわかるけど、ひとの5倍10倍の責任がある。先生の犯罪、教え子に手を出すのも多いでしょ。街の成人女性をセクハラするのであればその先生の自由かわかんないけど、子供にしないでよ。基本的に子供との信頼関係で成り立っているわけだから、子供の傷つき度合いは比較にならない。教員やってて困ったのは、身近に不祥事やった先生が出た時「尾木先生もそうじゃろ!」と言われたこと。学校全体の信頼を揺るがすし、全国ニュースにも出るのだから絶対やっちゃいけないんですよ。その先生の個人的な問題、ストレスもあって、あの1万2千人の校長だっていろんなストレスがかかってた。

泉谷:何がその人を歪めたかって、実は道徳だったりすることがすごく多い

■道徳こそが子どもをダメにする
泉谷:道徳が人を歪める。
尾木:足りないんじゃなくて?
泉谷:人間もともと生まれつき持ってる、愛情に満ちたものがある。「そういうものが殆どないから、ろくでもないことをしでかすに違いない」から道徳が持ち出される。珍しく「勉強しようかな」と思った時に親から「勉強しなさいよ」「あなたはほっといたらしない、ロクでもない子」と同じこと。
乙武:音楽と図工以外、教えていたがいちばん教えるのが難しかったのが道徳。なぜならほかの教科は「子供にとって知らなかったこと」を教える。それが面白さなのに、道徳は「先に答えを知っている授業」親切にしなきゃ、嘘はついちゃいけない、もう知ってるわけ。それをもう1回45分かけてやると、こっちも向こうもしんどい。

尾木:こんど道徳の授業を教科化するって。評価もすると。国民の75%が賛成。内部にいる人間からすれば信じられない。道徳を強化しても、いじめはなくなるもんではない。大津のいじめ自殺の委員やってわかったんですが、推進する方は良かれと思ってやってる。道徳の判断力はつくけど、実践力とは数段差がある。第一線の先生がなぜ皆信じ込んじゃうのか。その精神構造がわからない。

泉谷:内なる悪をよくわかって見てる人間は道徳なんて綺麗事だと思って見てる。その部分がないエリート官僚が政策を考えたりすると「正しいことを教えたらいいに決まってる」薄っぺらい。悪は排除するべきってのは薄っぺらい人間。

乙武:私は「性弱説」人間は弱い。常に正しく有りたいと思って生きてるけど、ときにはダークサイドに落ちるもの。ぜひ授業を変えていきたいと思うのは「これが正解」とぶら下げるのではなく「嘘をついちゃいけません」でもなく「嘘ってホントについちゃいけないもの?絶対に?どういう場面ならついていいの?」を議論するのを道徳でやってほしい。 

※まあ例えば「米飯給食に牛乳は合わない」のは35年前から言ってたことなのに、最近になってようやく重い腰あげたし、道徳なんかも実際は教科書読むかEテレ見せるかのあとに、ちょっと発表させて感想無理やり書かせて終わりだし。変わる変わる詐欺だよ学校は。

 しくじり先生 尾木ママ
 道徳の授業「僕は鼻毛じゃない」・・
 いのちの授業を否定しないけど何か足りない

 

 

 

 

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