丸山:勢いがなくなってきますよね。優しさが湧いてくる。こうちゃんなんかリオを目指すって?
北島:自分の長い人生を考えたらこれが最後の大会になると思って。5大会目。来年の4月の1回勝負で決まる。世界ランキング16位の記録を切って、日本選手権で優勝が選考。世界的に見ても厳しい。ひとつの種目で日本から二人。今のところ日本ランキングは3位。
野村:昔は過去の実績も考慮してたけど、今は世界ランキング重視だから
丸山:じゃ、突発的にスゲエ強くなった人は出れないってこと?
野村:出れないですね。
丸山:かなしいね。だって4年待たなきゃいけないってことでしょ?年取っちゃうじゃない(笑)
野村:1回目のオリンピックから、急にガーっと伸びたんです。今そのパターンなら出れない。
北島:金メダル取ったあと生活しづらかった。
丸山:「チョー気持ちいい」あれがねえ。アホでも「チョー気持ちいい」ですもん(笑)俺たちの業界でパター入って「チョー気持ちいい」って言ったら(笑)
北島:ほっとけよ、とか少しはあった。
野村:丸山さんならPGAとか
丸山:雲泥の差だよね。賞金もだいぶ違うよね。10倍だから。日本だと1試合2千万平均なのかな。向こうは1億4~5千万。10倍までいかないけど(笑)
野村:金メダルだと300万。康介は600万。実際1億もらって何に使うんですか?
丸山:記念にいい時計を買ったりとかね。
北島:アマチュアにはないですね。
野村:金メダルのぶん、全部飛んでいく(爆笑)
丸山:とりあえず守るよねそのぶん。
野村:地元の人もそうだし、応援してくれる人に記念品作る。昔だったらテレカ、今ならタオルだったり。親、親戚、仲間が現地応援の時は、ツアーくんで行くから。選手はチケットもらえない。赤字の選手もいる。
丸山:ひどいよね
北島:マイナスですね。
丸山:こないだ青木さんがプロ生活50周年。特番であったとき、ボクと青木さんと遼で
昔のパーシモン、木で出来たの、遼打てなかったの。「どうやって打つんですか?」←ここから青木功のものまねw
北島:娘は水泳選手になるなんて言わないかな・・泳げないと可愛そうかな。
丸山:歌わせないとね、ママ歌手だからね
北島:踊らないとね
野村:うちの息子、ここの娘と結婚せえへんか(爆笑)
北島:怖いマジで。そこは自由にさしてあげましょうよ。不安な気持ちになった時に
やめようと思ったことはあった。岩崎恭子ちゃんも14歳で金メダルだし、選手としてどこで区切りを付けるか。オリンピックに魅力がなくなった時かな
野村 引退しょうと思ったのは26歳。シドニーでチャンピオンになってかっこよく辞めていく。ちょっと休養入れたとき、指導者なるよりもこっちのほうが魅力があった。地獄だった。ブランクあったから、畳の上が怖くなって負け続けた。周りも「あの時辞めりゃよかったのに」負けちゃいけないってのが自分をちっちゃくしてた。初めて開き直りをした。開き直りは諦めだと思って嫌いだったけど
丸山 最後に勝ったのは2008年。イップスにもなって、出る幕じゃないなと思うと
急激に魅力を感じなくなる