好きなもの、学者は研究する相手に似るらしい。
世界中の動物の生態を研究。パンダの第一人者。
最初のパンダが上野に来たときに
空いていたはずの上野動物園が混んでしまい、
独占できる相手を探していた。それがオオアリクイ。誰も見ない。
1日中見ていられたのが原点。
最初に勤めたのが国立科学博物館。
初めてみたオオアリクイが76年に死亡し、上野から博物館へ寄贈。
再会を果たす。
・動物解剖学者の仕事
祖先を何億年もかけて作り替え、いまやっと生きているわけです。
ものすごい長い歴史絵巻、歴史書を目と指で読みとる仕事が解剖学。
○記憶の中で今もきらめく曲
遠藤サンは65年生まれだから、流行っていた当時は中学生。
砂漠の歌ですよね。砂漠で仕事をする、ラクダ解剖で蘇える歌。
目の前の死体をのぞきこんで、指でお腹をあける。
触覚と視覚で仕事をするし、孤独なんですよ。
風の音がするし、頭の中でこの歌が鳴り始める。
・フタコブラクダのコブは、骨でも水分でもなく、脂肪の塊。
真っ白い脂肪の山が出てくる。半年飲まず食わずでも生きていける。
自分の背中で脂肪を水に替える。
できるだけ大きいこぶでないと生きていけない。背中との接着部分は
コラーゲンじゃないかと。
遠藤「センセイ」はやめようやw
パンダはクマの仲間から進化したもの。
竹林が無尽蔵に生え続ける中国で、危うい肉食を続けるよりも
竹食の方が確実に生き残れるんですよ。
握った竹が落ちないよう親指に突起を作っている。(←6本目)
発見したのは1930年ごろの学者。
フェイフェイって覚えてます?
僕が解剖したのはフェイフェイ・ホアンホアン夫婦と
リンリン・トントンの計4頭。
確かに6本目の指があるんですが小さすぎて活発に動けない。
触ってて気がついた。
CTスキャンを使ってモデルを作り上げたら7本目の指も出てきた。
パンダ学者は結果論。
・人間は頭が良すぎて快適な生活を送ろうとしてしまう
現代社会における命を僕らはどう思っているのか。
犬猫も人間も、病んでも医療技術で生かされていく。
もっと普通に病まずに死んでいってもいいんじゃないか。
いびつないのちのながらえ方だなと。
飼い主がどう考えようと全く自由だけど、果たして健全で健康的なのかと不安感を持つのです。
○今、心に響く曲は
ささきいさお「真赤なスカーフ」
や、ヤマトだっ!さすがに同世代やな。